日刊いーしず『まちの双眼鏡』は静岡のクリエイターブログになりました。
これからは静岡のクリエイターブログで更新いたします。
→http://sogankyo.eshizuoka.jp/
どうぞよろしくお願いいたします。
2013年11月20日
第五回 旧マッケンジー邸での講演会を終えて
※eしずおか編集部より
このコラムの第二回「旧マッケンジー邸を知っていますか?」で、静岡市にある名建築「旧マッケンジー邸」を紹介しました。今回は、この旧マッケンジー邸にて開催された講演会(2013.10.26)について紹介します。講師は、建築物の保存再生運動を行う「一粒の会」の石井和浩さんです。
* * *
小雨模様の天気の中大勢の方にお集り頂き、誠にありがとう御座いました。
石井和浩さんの講演、とても貴重なお話でした。
特に印象的だったのは、、ヴォーリスさんは寝室空間について「必ず一人一台のベッド」と言っています。畳の上では無くベッド。
しかも、1階では無く2階に。そして廊下に出ずに行ける浴室とトイレ。多くの時間をここで過ごすからこその設計なのですね。
外観は、白い壁と煙突、かわいい窓が印象的なスパニッシュ様式の建物。
外からの光を最大限に取り込むための窓。白い壁にピンクの縁。
窓の下のデザインにも注目。
そして内部は、玄関を入って正面の部屋のドアがアーチ。ロウソク型のランプ、お花をモチーフにしたランプ、吊り下げるタイプのランプ、各部屋それぞれ違うのでそれを見るのも楽しいですね。
キッチンは汚れたらすぐにふき取れるように白を基調とした南向のデザイン。収納も多くて使いやすさが伝わりますね!
洗面台は青が基調で、今でもオシャレな蛇口でした。
踊り場にはベンチ。3階には天体観測ができる空間がありました。
天体観測が好きだったマッケンジー。そんな彼の事を思ってこの空間を作ったのかと思うと、ここに立ててちょっと感動 (o^∇^o)ノ
居間の天井も素敵なデザインです。レトロですね・・・。
使われている素材も、椅子も、この広い空間も、大好きです。
ベランダのような通路もありました。
そして、洋式の中に和の空間、畳の部屋。ヴォーリスさんの心意気が伺われます。
執筆者/もの造り集団 DAITOKU 名波正秀
このコラムの第二回「旧マッケンジー邸を知っていますか?」で、静岡市にある名建築「旧マッケンジー邸」を紹介しました。今回は、この旧マッケンジー邸にて開催された講演会(2013.10.26)について紹介します。講師は、建築物の保存再生運動を行う「一粒の会」の石井和浩さんです。
* * *
小雨模様の天気の中大勢の方にお集り頂き、誠にありがとう御座いました。
石井和浩さんの講演、とても貴重なお話でした。
特に印象的だったのは、、ヴォーリスさんは寝室空間について「必ず一人一台のベッド」と言っています。畳の上では無くベッド。
しかも、1階では無く2階に。そして廊下に出ずに行ける浴室とトイレ。多くの時間をここで過ごすからこその設計なのですね。
外観は、白い壁と煙突、かわいい窓が印象的なスパニッシュ様式の建物。
外からの光を最大限に取り込むための窓。白い壁にピンクの縁。
窓の下のデザインにも注目。
そして内部は、玄関を入って正面の部屋のドアがアーチ。ロウソク型のランプ、お花をモチーフにしたランプ、吊り下げるタイプのランプ、各部屋それぞれ違うのでそれを見るのも楽しいですね。
キッチンは汚れたらすぐにふき取れるように白を基調とした南向のデザイン。収納も多くて使いやすさが伝わりますね!
洗面台は青が基調で、今でもオシャレな蛇口でした。
踊り場にはベンチ。3階には天体観測ができる空間がありました。
天体観測が好きだったマッケンジー。そんな彼の事を思ってこの空間を作ったのかと思うと、ここに立ててちょっと感動 (o^∇^o)ノ
居間の天井も素敵なデザインです。レトロですね・・・。
使われている素材も、椅子も、この広い空間も、大好きです。
ベランダのような通路もありました。
そして、洋式の中に和の空間、畳の部屋。ヴォーリスさんの心意気が伺われます。
執筆者/もの造り集団 DAITOKU 名波正秀
Posted by 日刊いーしず at 12:00
2013年11月06日
第四回 焼津市、「花沢」を知っていますか
「花沢」という地名を知っていますか。
焼津市と静岡市の境に山があり、奈良、鎌倉時代は現在の宇津ノ谷峠よりも駿河湾側に東海道がありました。花沢は古代東海道沿いの日本坂峠手前の焼津市側の麓の集落です。日本坂峠を下ると静岡市の小坂の集落にたどり着きます。
白州正子さんは昭和46年に書かれた「かくれ里」という本の中で次のように述べています。秘境と呼ぶほど人里離れた山奥ではなく、ほんのちょっと街道筋からそれた所に、今でも「かくれ里」の名にふさわしいような、ひっそりとした真空地帯があり、そういう所を歩くのが好きなのである。まさしくそのような表現にぴったりの所です。
集落では時代ごとに蚕(絹糸)、お茶、みかんと主な作物を変えながら、建物もそれに合わせて、江戸、明治、大正、昭和と改築しています。街道沿いの2階建ての長屋門の蔵の出入り口を通して農家住宅の中庭を垣間見ることができます。自然と人間の営みが凝縮されていてタイムスリップしたかのような町並みです。
白州さんの本が出版されてから42年が経ちました。わたしたちを含めた環境は著しく変わりました。こういう時代であるからこそ白州さん言う「ひっそりとした真空地帯」のもつ意味や価値が増していると思います。それは花沢の地域性、特殊性にほかなりません。
公益社団法人静岡県建築士会中部ブロックまちづくり委員会ではこの花沢で紅葉の季節、11月23日土曜日に「花沢の里の一日」という市民講座を開催します。満観峰や日本坂峠のハイキング、集落巡り、そして最上部にある法華寺で講演会をします。生活を豊かにしてくれる環境とはどういうものなのか考えてみませんか。
▽2013年11月23日 市民講座の案内(クリックで拡大します)
焼津市と静岡市の境に山があり、奈良、鎌倉時代は現在の宇津ノ谷峠よりも駿河湾側に東海道がありました。花沢は古代東海道沿いの日本坂峠手前の焼津市側の麓の集落です。日本坂峠を下ると静岡市の小坂の集落にたどり着きます。
白州正子さんは昭和46年に書かれた「かくれ里」という本の中で次のように述べています。秘境と呼ぶほど人里離れた山奥ではなく、ほんのちょっと街道筋からそれた所に、今でも「かくれ里」の名にふさわしいような、ひっそりとした真空地帯があり、そういう所を歩くのが好きなのである。まさしくそのような表現にぴったりの所です。
集落では時代ごとに蚕(絹糸)、お茶、みかんと主な作物を変えながら、建物もそれに合わせて、江戸、明治、大正、昭和と改築しています。街道沿いの2階建ての長屋門の蔵の出入り口を通して農家住宅の中庭を垣間見ることができます。自然と人間の営みが凝縮されていてタイムスリップしたかのような町並みです。
白州さんの本が出版されてから42年が経ちました。わたしたちを含めた環境は著しく変わりました。こういう時代であるからこそ白州さん言う「ひっそりとした真空地帯」のもつ意味や価値が増していると思います。それは花沢の地域性、特殊性にほかなりません。
公益社団法人静岡県建築士会中部ブロックまちづくり委員会ではこの花沢で紅葉の季節、11月23日土曜日に「花沢の里の一日」という市民講座を開催します。満観峰や日本坂峠のハイキング、集落巡り、そして最上部にある法華寺で講演会をします。生活を豊かにしてくれる環境とはどういうものなのか考えてみませんか。
▽2013年11月23日 市民講座の案内(クリックで拡大します)
Posted by 日刊いーしず at 12:00