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2013年11月06日
第四回 焼津市、「花沢」を知っていますか
「花沢」という地名を知っていますか。
焼津市と静岡市の境に山があり、奈良、鎌倉時代は現在の宇津ノ谷峠よりも駿河湾側に東海道がありました。花沢は古代東海道沿いの日本坂峠手前の焼津市側の麓の集落です。日本坂峠を下ると静岡市の小坂の集落にたどり着きます。
白州正子さんは昭和46年に書かれた「かくれ里」という本の中で次のように述べています。秘境と呼ぶほど人里離れた山奥ではなく、ほんのちょっと街道筋からそれた所に、今でも「かくれ里」の名にふさわしいような、ひっそりとした真空地帯があり、そういう所を歩くのが好きなのである。まさしくそのような表現にぴったりの所です。
集落では時代ごとに蚕(絹糸)、お茶、みかんと主な作物を変えながら、建物もそれに合わせて、江戸、明治、大正、昭和と改築しています。街道沿いの2階建ての長屋門の蔵の出入り口を通して農家住宅の中庭を垣間見ることができます。自然と人間の営みが凝縮されていてタイムスリップしたかのような町並みです。
白州さんの本が出版されてから42年が経ちました。わたしたちを含めた環境は著しく変わりました。こういう時代であるからこそ白州さん言う「ひっそりとした真空地帯」のもつ意味や価値が増していると思います。それは花沢の地域性、特殊性にほかなりません。
公益社団法人静岡県建築士会中部ブロックまちづくり委員会ではこの花沢で紅葉の季節、11月23日土曜日に「花沢の里の一日」という市民講座を開催します。満観峰や日本坂峠のハイキング、集落巡り、そして最上部にある法華寺で講演会をします。生活を豊かにしてくれる環境とはどういうものなのか考えてみませんか。
▽2013年11月23日 市民講座の案内(クリックで拡大します)


焼津市と静岡市の境に山があり、奈良、鎌倉時代は現在の宇津ノ谷峠よりも駿河湾側に東海道がありました。花沢は古代東海道沿いの日本坂峠手前の焼津市側の麓の集落です。日本坂峠を下ると静岡市の小坂の集落にたどり着きます。
白州正子さんは昭和46年に書かれた「かくれ里」という本の中で次のように述べています。秘境と呼ぶほど人里離れた山奥ではなく、ほんのちょっと街道筋からそれた所に、今でも「かくれ里」の名にふさわしいような、ひっそりとした真空地帯があり、そういう所を歩くのが好きなのである。まさしくそのような表現にぴったりの所です。
集落では時代ごとに蚕(絹糸)、お茶、みかんと主な作物を変えながら、建物もそれに合わせて、江戸、明治、大正、昭和と改築しています。街道沿いの2階建ての長屋門の蔵の出入り口を通して農家住宅の中庭を垣間見ることができます。自然と人間の営みが凝縮されていてタイムスリップしたかのような町並みです。
白州さんの本が出版されてから42年が経ちました。わたしたちを含めた環境は著しく変わりました。こういう時代であるからこそ白州さん言う「ひっそりとした真空地帯」のもつ意味や価値が増していると思います。それは花沢の地域性、特殊性にほかなりません。
公益社団法人静岡県建築士会中部ブロックまちづくり委員会ではこの花沢で紅葉の季節、11月23日土曜日に「花沢の里の一日」という市民講座を開催します。満観峰や日本坂峠のハイキング、集落巡り、そして最上部にある法華寺で講演会をします。生活を豊かにしてくれる環境とはどういうものなのか考えてみませんか。
▽2013年11月23日 市民講座の案内(クリックで拡大します)


Posted by 日刊いーしず at 12:00