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2015年10月07日
第四十五回 清水初の聖堂・カトリック清水教会
清水のエスパルスドリームプラザちかく「入船町」の交差点を静岡方面にすすみ(県道197号)、橋を渡り「上清水町」の交差点を過ぎるとすぐ、左側に赤い屋根に白い壁の可愛らしい教会が見えてきます。今回ご紹介するのは、清水にはじめて建てられた聖堂、カトリック清水教会です。
清水教会の聖堂は昭和10年、当時の静岡教会主任司祭であったドラエ神父の功績により建てられました。茶畑に高い足場が組まれ、聖堂の骨組みが出来上がっていく様子を、清水の人々は好奇と驚きのまなざしで見ていたそうです。
完成当初は、銅板葺きの劣塔にカラフルなステンドグラスの窓、上に伸びるようなエキゾチックな異国の御殿を一目見ようと、遠方から来る人も多かったようです。
残念ながら聖堂建設に関する資料は一切残っていないので、設計者や施工者は不明です。
教会の中は、ゴシック様式特徴でもあるリブ・ヴォールト天井(劣等が交差した形)に、色ガラスを組み合わせて模様をつくるステンドガラス、柱の頭部には彫刻が施され、当時のままの姿をみせてくれます。構造は木造、玉石に柱をのせて建物を支える日本建築の伝統的な工法をとっていました。
リブ・ヴォールト天井
ステンドガラス
彫刻が施された柱
教会は木造で造られています
現在もつづく清水聖母保育園が隣接され、聖堂創建から82年。いまでは清水のまちのシンボル的な存在になっていると思います。戦時中の大空襲も逃れ、清水の歴史を伝える貴重な建物です。専門家と地域の方々で、保存・活用していく方法を考えていく必要が今あるのではないでしょうか。
※参考図書 カトリック清水教会「五十年の歩み」
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執筆/鍋田さつき設計事務所 鍋田さつき
清水教会の聖堂は昭和10年、当時の静岡教会主任司祭であったドラエ神父の功績により建てられました。茶畑に高い足場が組まれ、聖堂の骨組みが出来上がっていく様子を、清水の人々は好奇と驚きのまなざしで見ていたそうです。
完成当初は、銅板葺きの劣塔にカラフルなステンドグラスの窓、上に伸びるようなエキゾチックな異国の御殿を一目見ようと、遠方から来る人も多かったようです。
残念ながら聖堂建設に関する資料は一切残っていないので、設計者や施工者は不明です。
教会の中は、ゴシック様式特徴でもあるリブ・ヴォールト天井(劣等が交差した形)に、色ガラスを組み合わせて模様をつくるステンドガラス、柱の頭部には彫刻が施され、当時のままの姿をみせてくれます。構造は木造、玉石に柱をのせて建物を支える日本建築の伝統的な工法をとっていました。
リブ・ヴォールト天井
ステンドガラス
彫刻が施された柱
教会は木造で造られています
現在もつづく清水聖母保育園が隣接され、聖堂創建から82年。いまでは清水のまちのシンボル的な存在になっていると思います。戦時中の大空襲も逃れ、清水の歴史を伝える貴重な建物です。専門家と地域の方々で、保存・活用していく方法を考えていく必要が今あるのではないでしょうか。
※参考図書 カトリック清水教会「五十年の歩み」
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執筆/鍋田さつき設計事務所 鍋田さつき
Posted by 日刊いーしず at 12:00