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2015年06月17日
第三十八回 おもてなされて、まちを知る
平成27年3月29日 筆者撮影 駿河湾と富士とご来光
朝起きてみると、前日までの悪天候の予報が嘘のように、息をのむような美しい風景が広がっていました。
海と富士山、静岡の人なら当たり前のなんの変哲もない風景。しかし、特別な日に見る景色はいつもと違うように見え、神々しささえ感じます。
ここは焼津の老舗ホテル『ホテルアンビア松風閣』。この日は弟の結婚式。普段東京で勤務している私を気遣い、弟が宿泊の手配をしてくれました。
七五三と祖父祖母のお祝い、成人式などでレストランは利用しましたが、今まで宿泊したことはありませんでした。当然、焼津市内には他にもこういった老舗ホテルが存在しますが、いずれも宿泊したことはありません。おそらく生まれ育ったまち、住み慣れたまちの旅館やホテルに泊まったことのある人は少ないと思います。
ホテルのおもてなしを受け、普段見慣れない絶景や季節のおいしい郷土料理を存分に味わうことで、その楽しい思い出が次の利用を促します。
それは、まちづくりにも同じことが言えます。魅力的なおもてなしが、まちの活性化につながります。
家族との記念日、友達との思い出作りやがんばった自分へのご褒美など、たまには贅沢に、地元の名旅館で名産に舌鼓をうってみませんか。その地元のおもてなしを受けて、ゆったりとした休日を過ごしてみてはどうでしょう。
地元を良く知ってこそ、その魅力を人に伝えることが出来るのです。
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執筆/小林修一級建築設計事務所 小林拓人
Posted by 日刊いーしず at 12:00